菅野美穂と松嶋菜々子が共演『砂の塔～知りすぎた隣人』低視聴率の理由は既視感? 三代目JSB岩田剛典らにも原因?

昨年5月に第1子となる長男を出産し、1児の母となった女優・菅野美穂さん(39)が2012年10月期放送の『結婚しない』(フジテレビ系 木曜22時)以来、4年ぶりに主演を務めている連続ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』(TBS系 金曜22時)の放送が14日よりスタートし、初回平均視聴率は9.8％（関東地区）と2ケタに届かず、第2話は9.6％とさらにダウンしてしまいました。

このドラマには女優・松嶋菜々子さん(43)も出演しており、菅野さんとの共演は、2000年8月に3夜連続で放送のスペシャルドラマ『百年の物語』(TBS系)以来、16年ぶりということもあって注目を集めていたのですが、今期ゴールデン・プライム帯(19～23時)にTBSでスタートしたドラマの中では最も低く、期待外れの結果となっています。

『砂の塔』は、昨年4月期放送の山下智久さん主演『アルジャーノンに花束を』(TBS系)、2014年4月期放送の上野樹里さん主演『アリスの棘』(同)、2012年7月期に榮倉奈々さん主演『黒の女教師』(同)などの作品を担当した池田奈津子さんが脚本を手掛けているオリジナルサスペンスドラマ。

＜菅野美穂さん主演のTBS金曜ドラマ『砂の塔～知りすぎた隣人』＞

菅野さん演じる主人公・高野亜紀は、専業主婦で1男1女の母であり、憧れのタワーマンションに引っ越したことにより、見栄とプライドまみれのセレブ主婦たちとの付き合いに振り回され、さらには、謎の連続失踪事件が勃発したり、松嶋さん演じる1つ上の階に住む不気味な隣人・佐々木弓子に追い詰められていくなどしていきます。

ちなみに、今期TBSでスタートした織田裕二さん主演の『IQ246 ～華麗なる事件簿～』(日曜21時)は初回13.1％、第2話が12.4％、新垣結衣さん主演の『逃げるは恥だが役に立つ』(火曜22時)は初回10.2％、第2話は12.1％、第3話は12.5％を記録。

今期のTBSドラマは『砂の塔』だけが2ケタに届いていないのですが、ニュースサイト『デイリーニュースオンライン』が報じている記事によると、業界内では戦犯探しが始まっており、目の敵にされているのが松嶋さんだといいます。

松嶋さんが演じる不気味な隣人・佐々木弓子は、夫が海外赴任中ということから一人暮らししながらフラワーアレンジメント教室を開き、一見優しそうに振る舞いながらも、菅野さん演じる亜紀を孤立させ、家庭崩壊させようとする悪女を演じています。

松嶋さんはこのドラマでは珍しく主演ではないものの、主人公を追い詰めていく準主役を演じており、これまで松嶋さんといえば『GTO』、『魔女の条件』、『やまとなでしこ』、『家政婦のミタ』など様々なドラマに出演し、高視聴率を獲得しており、潜在視聴率が高い数字を持っている女優とされていたことから、TBSもそれを期待して起用したものとみられます。

しかし、松嶋さんは今年7月期放送の『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系 木曜22時)で主演を務めたところ、初回は10.2％と2ケタギリギリで、第2話以降は5～7％台で推移し、全10話の期間平均視聴率は約7.1％。

＜今年7月期放送の『営業部長 吉良奈津子』＞

これは視聴率が低迷しているフジテレビのドラマということも1つの原因とみられていたのですが、『砂の塔』も1ケタ台で推移していることから、松嶋さんのパワーが以前よりも落ちていることが証明されてしまったとされています。

このように戦犯扱いされてしまっている松嶋さんなのですが、ドラマの内容や設定が他のドラマとかぶっていることも原因の1つとされており、昨年4月期に放送された木村文乃さん主演『マザー・ゲーム～彼女たちの階級～』、2013年1月期放送の鈴木京香さん主演『夜行観覧車』、2011年1月期放送の檀れいさんと仲間由紀恵さんW主演の『美しい隣人』の要素をそれぞれ合わせたような内容になっていると指摘されています。

さらに、ドラマに対する視聴者の感想を見てみると、菅野さん演じる主人公にイライラしている方が多く、亜紀の幼馴染・生方航平を演じている三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE・岩田剛典さんに対しても不満の声が多く上がっており、そうしたことが重なってこのような結果になってしまっているようなのですが、今後も視聴率は低下を続けていくのでしょうか。